さくらのレンタルサーバで新サーバへの移行をやってみる

さくらのレンタルサーバから「新サーバへの移行提案のご案内」というメールが届いた。
「FreeBSD11.2のサーバーと比較して約1.5倍の高速化を実現しました。」とのこと。
OSはFreeBSD 11.2からFreeBSD 13に変わり、SSD化も行われるとのこと。

今回は移行ツールを使って、ほぼ自動的に移行作業は問題なくできたが、大きな注意点2つ

ひとつは「Webサイトが表示できない時間が発生する」こと。
2〜3時間の停止が許されない状況であれば移行ツールは使用しないほうが良い、停止が許される場合でも深夜など影響の少ない時間帯に実施したほうが無難。

もうひとつは、移行を始めると後戻り(キャンセル)できないこと。

現在はやはり FreeBSD 11.2だった。

管理画面から移行ツールへ進むと

バックアップ&ステージングを利用中は移行ツールを使用できないとのこと。

バックアップ&ステージングソフトの SnapUPを「利用解除」する。

利用解除後の画面。

移行を開始してあとは待つ。2〜3時間後に「移行ツール処理成功 のお知らせ」としてメールが届いて移行完了を知る。
前述の通り、移行中はWebサイトがメンテナンス中という表示になる。

OSがバージョンアップされたことを確認。

今回は、停止してもあまり影響のないサーバで実施。
ドメインが2つで、一方は自動インストールのEC-CUBE、一方は独自のPHPプログラムとMySQLが動いている。
EC-CUBEの方は問題なく表示ができていた。.envファイルのDBアクセス情報が自動的に置き換わっていることを確認。
独自PHP+MySQLの方は、データベースアクセス情報を手動で修正した。

細かいところでは、さくらが提供しているデータベースサーバ名は2種類ある。
mysql57.サーバID.sakura.ne.jp
または
mysqlXXX.db.sakura.ne.jp

上の形式の場合、ホスト固有の表記がなく、mysqlのバージョンとサーバID(ユーザ固有)だけで構成されている。おそらく、こちらの表記でDB設定をしておけばサーバ移行しても設定変更なしでそのまま使えたと推測する。
DNSのゾーン情報を確認すると、下の形式のホスト名のCNAMEになっている。ゾーンも自動的に書き換えてくれるようだ。

下の形式で設定している場合(今回私もそうでした)、サーバ移行するとDBホスト名変更が必要になってくる。(と思われる)

大きな問題がなかったのは、PHPのバージョンが変わっていないところが良かった点かな。
ちなみに、下記のページ
「プラン変更・移行ツールの機能別引き継ぎ項目を知りたい」を事前に見ておき、引き継ぎできる機能とできない機能をチェックしておくと良い。
https://help.sakura.ad.jp/rs/2759/